北朝鮮の核実験中止はまだ安心してはいけません。
北朝鮮が核実験とICBMの試射を中止すると発表しました。これはまさに今週最大のホットニュースになっていますね。
米トランプ大統領はこの北朝鮮の発表に「big progress」と評価しています。もちろん、非常に喜ばしいニュースであるかもしれないが、あくまでアメリカにとっての「big progress」でしかない可能性があります。
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核兵器の保有を放棄したわけではない
核実験と試射をやめるとはいったものの、核兵器を捨てたわけではありません。
「わが国に対する核の脅威や核の挑発がない限り、核兵器を絶対に使わず、いかなる場合にも核兵器と核技術を移転しない」としていて、核保有の立場に変わりはありません。
まだ安心できる状況ではないのが明白ですね。
中距離ミサイルの放棄が日本にとっての「big progress」
ICBMは大陸間弾道弾のことであるので、これを捨てるというなれば、たしかにアメリカにとってはうれしいニュースですね。
「米本土への攻撃力を放棄する」といっているようなものなので、アメリカ側は攻撃されないということになります。ただ、日本はどうでしょうか。中距離ミサイルを一発撃ちこんできたらアウトです。
6月初旬に予定されている米朝首脳会談にて、アメリカが同盟国の日本に関する拉致問題や中距離ミサイル問題について触れたとしても、強気すぎるとかえって北朝鮮の態度が硬化するかもしれません。
かといって、まったく触れられずに終わってしまうという可能性もあるので、まだ日本は安心できる立場ではないかもしれません。
こういうポジティブに見えそうなニュースでも、状況を確認しつつ、いったいだれにとって有利で、だれにとって不利なのかを見定めないと危ないですね。
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